2日目〜世界文化遺産をめぐる〜

朝9時にホテルを出発して、最初に行ったのが金閣寺(正しくは鹿苑寺)です。

もと西園寺公経の山荘であったものを、足利義満が譲り受け、応永4(1397)年に山荘・北山殿を造営しました。
金閣は、1層が寝殿造、2層が武家造、3層が禅宗仏殿造の建築様式を取り入れた、室町時代の代表的な建物です。
屋根の上には、中国でめでたい鳥といわれる鳳凰が輝いています。(右側の写真)
金閣寺は有名なだけあって、外国人の方もたくさん訪れていました。
私は、今回金閣を初めて見ましたが、想像以上にきれいでした。足利義満がどれほど力を持っていたかが分かりますね。


次に訪れたのが龍安寺です。

方丈の前庭は、日本を代表する枯山水の石庭としてあまりにも有名です。
白砂の上に、15個の石を配しただけの簡素な庭は、禅の境地を表しています。
見ていると、自分がこの石庭の中に吸い込まれるような気がしました。ここでは時が穏やかに流れ、ついつい見入ってしまいました。
石庭だけでなく、水戸光圀公の寄進による「吾唯足知(われただたるをしる)」のつくばいも必見です!


続いては、仁和寺です。
仁和寺は、宇多天皇が寺内で政務を執ったことから御室(おむろ)御所とも呼ばれています。
豪壮な仁王門を入ると、京都御所の紫宸殿を移築した金堂(写真右側)、清涼殿の御影堂、寛永年間(1624〜44)造営の五重塔(写真左側) など雅やかな建物が並んでいます。


その後、広隆寺北野天満宮(学問の神様・菅原道真が祀られている)、晴明神社(平安時代の陰陽師・安倍晴明が祀られている)へ行きました。
これら3つは世界文化遺産ではありませんが、どれも有名ですね。
広隆寺は、推古天皇11(603)年に建立された山城最古の寺院で、国宝20点、重要文化財48点を有しています。
霊宝殿には国宝第一号に指定された、弥勒菩薩半跏思惟像が安置されています。
そのやさしい微笑みに惹きつけられ、いつまでも見ていたくなりました。


最後に訪れたのが、二条城です。
二条城は、慶長8(1603)年、徳川家康が上洛した際の居城として建造した平城です。

6棟の建造物が雁行状に並ぶ二の丸御殿(上の写真)は、国宝に指定されています。
その中の大広間は、慶応3(1867)年、15代将軍徳川慶喜が大政奉還を発表した場所として有名です。
歴史の中に身を置いて、徳川家の栄枯盛衰を感じられる場所でした。


2日目は、有名なところにたくさん行き、その迫力や美しさに圧倒されるばかりでした。
歴史ってすごいですね☆



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