本でもいかが?



気が付くと何故かいつも本屋にいます。
図書館出没率さえめっぽう高い。
そんな私は本の虫!
産めよ、増やせよ、本の虫。
暇つぶしに軽い気持ちで読んでみるのも悪くないですよ。
あなたも本の虫になればいい!



「暗いところで待ち合わせ」
乙一

鼻血(?)を拭いているっぽい人の写真が文庫の表紙になっています。
たぶん表紙と内容は全く関係ありませんね。
簡単に説明すると、盲目の主人公の家に、ある犯罪の容疑者が身を隠す話です。
主人公は盲目なので犯人が隠れていることに最初は気付きません。
犯人は見つかるとまずいので息を潜めていたのですが
主人公は徐々に異変を感じ始めます。そしてある事故をきっかけに
家に潜む者の存在を確信し、侵入者とコンタクトをはかりはじめ・・・といった感じです。
初めて読んだ乙一さんの小説です。この作家は切ない話も書き、グロいホラーも書きます。
この話は全くグロくなく、いい話ですがホラーは描写がなまなましいので
グチャグチャしたのが嫌な方は、間違ってもホラーに手を出さないことをオススメしておきます。
グロいものもありますが、内容は全ておもしろいのでもし、この本を読んで面白く感じたなら
他の本を読んでも失敗は少ないと思いますよ。今のところ1番好きな作家です。




「リセット」
北村薫

<時と人>シリーズ3作の最後の本です。
ちなみに1作目と2作目は「スキップ」「ターン」。
全て楽に読めてストーリーも楽しめますが、切なさの要素を求めるなら断然この作品ですね。
二人の魂の出会いと別れそして再会といった内容です。詳しい説明はネタバレになるので
省略しますが、まあ良い話ですよ。登場人物に好感が持るだけに別れのシーンは痛いです。
時代で3部に分かれていて、1部は昭和で戦争が背景にあるということもあり
読むスピードが上がらなかった記憶があります。ただ2部から俄然おもしろくなっていくので
1部で諦めないことが重要です。




「クラインの壷」
岡嶋二人

NHK教育で昔ドラマをやってました。ドラマで興味を持ち本でも読むことに。
私は暗いトーンの話や、謎が多い話が好きなのですが、これは両方兼ね備えていました。
何より謎が多い。途中で混乱してきます。だからこそラストが気になって仕方ないんです。
主人公はバーチャルゲームの被験者になって仮想現実の世界に入り込むのですが、
ゲームと現実が交差し始め・・・。ラストは衝撃的です。
岡嶋二人さんは二人という名前でわかるように2人で書かれていたようですが
この作品を最後に解散されました。最近では「99%の誘拐」の文庫が有名です。




「いちご同盟」
三田誠広

近頃純愛小説が人気のようですが、この本を忘れてはいけません。
惰性で、純愛と銘打たれたベストセラー小説は何冊か読みましたが、群を抜いてます。
タイトルでほのぼのした印象を持たれるかもしれませんが内容はシリアスです。
ピアニスト志望の内向的な主人公と、野球部のエース徹也、そして徹也を通して
知り合った、不治の病の少女・直美の話です。
高校の教科書に少し載ってました。が、最後まで読んでみてほしい。
読みやすいです。読む価値は十分にあります。むしろ、読まなきゃ損!



とりあえず4作挙げてみました。気になるものはありましたか?
まだまだ名作はたくさんあります。探してみてくださいね!






top