『めっきらもっきら どおん どん』
長谷川摂子 作・ふりやなな 絵 (福音館書店 1985)
この物語はとにかく不思議な話です。
400万匹の蜂の大群がある村にやってきた!
この絵本のタイトルは津軽の方の方言で、
夏休みのある日、主人公のかんたはめちゃくちゃな歌を歌った瞬間に
不思議な世界に迷い込んでしまいます。
そこでおかしな妖怪三人組に出会うのですが・・・。
とにかく絵が怖くて気味が悪いです。我が家では、
この絵本の中でもっとも怖い絵のページを開いて机の引き出しに
入れておき、開けてびっくり・・!という悪質ないたずらが大流行しました。
もちろん絵だけでなく、お話も素敵です☆
『ジャイアント・ジャム・サンド』
ジョン・ヴァ-ノン・ロード 作・絵 (アリス館 1986)
村人は悩んだ末、大きなジャムサンドを作って
蜂をおびきよせる作戦をたてます。
村人全員での世界一大きなジャムサンド作り成功するのでしょうか・・?
とにかく蜂をサンドイッチに挟んで退治しようという
村人の発想が愉快で、楽しいです。
実際にそんなサンドイッチが作れたら、
蜂退治に使うよりみんなで食べたいですよね。
『なんげえはなしっこしかへがな』
北 彰介 作・太田大八 絵 (銀河社 1979)
「長い話でも話してやろうかな」という意味です。
タイトルどおり、延々と続く物語が7話入っているのですが、
この話は東北で「果てなし話」と呼ばれていたそうです。
冬になると東北の子ども達はこたつでおばあさんからたくさんの
昔話を聞くのですが、さすがに話すのに飽きてきたおばあさんは、
この「なんげえはなし」をしたそうです。
あまりに長い話なのでこどもたちは「もういい」といって外へ飛び出すわけです。
これが「なんげえはなし」のねらいなのでした。
「なんげえはなし」だけあって、ちょっと読んでてイライラします。
どんな風に長いのか興味がある方は、是非読んでイライラしてみてください。結構きます。