おまけ


その他のおすすめ映画


 …長ったらしい文章ですみませんでした。とまあ、勝手にランク付けをしちゃったのですが、実は2位と3位の作品に、そんなに差はないのです。全然中身の違う映画だから比べるのはどうかと思うし。さすがに1位の作品は私にとっては特別なんですが。
 ランクに入れなかった作品の中にも、かなり心に残った映画は色々あります。その一部を紹介したいと思います。


《叫びたくなったら観よう》

『バイオハザード』  主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ

 言わずと知れた、日本のテレビゲームの映画版です。主人公の設定とか舞台とかは、ゲームとはやや違うのですが、雰囲気は忠実に再現されています。すんげー怖い。予想以上に叫びました。ゾンビを実写にするとあんなに怖かったのですね。あんなの考えて、日本人は偉いです。


《スペシャルメイクアップ》

『黙秘』  主演:キャシー・ベイツ

 過去に自分の夫を殺した疑惑を持たれるメイドの女性と、その娘との葛藤の物語です。出てくる女優さんたちがみんな名演技で、私にしては珍しく最後まで集中して観た奥深い映画です。
 ところでこの映画は十数年前の回想シーンと現在のシーンを行ったりきたりするのですが、十数年前は若々しかった母親役のキャシーの顔が、夫を亡くしてからの十数年間で、人生の苦悩を刻み込んだような老け具合になっているのがとてもリアルです。前はかくしゃくとしていた女主人もしかり。月日の流れが、絶妙なメイクで見事に表されているわけです。メイクと言ってしまうと興ざめかもしれませんが、思わず感心してしまいました。


《喪失体験からの回復》

『トリコロール/青の愛』  主演:ジュリエット・ビノシュ

 カンヌ映画祭金獅子賞受賞作だそうです。交通事故によって夫と娘を一度に失った女性のお話。
 この映画は、非常に真実に近い、喪失体験の物語だと思います。主人公の女性は、突然の大きな悲劇にも関わらず、決して取り乱したり大きな声で泣いたりしません。淡々と生きていきます。しかし、そんな静かな生活の端々に、彼女の抱える途方もない喪失感が垣間見えるのです。その、普段は抑えこんでいる苦しみがなにかの拍子に外へ噴き出す瞬間の表現が秀逸です。そしてそんな彼女が、どのように喪失体験から立ち直ってゆくかの過程も丁寧に、しかも芸術的に描かれているので、心理学を習っている人は一度観てみるといいかもしれません。


 …おお、危ねえ。また長ったらしくなってきたので、やめます。お暇があったら観てみてね。

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