私が持っているトリィ・L・ヘイデンの本




中高生の頃、トリィの本を出る度に欠かさず読んでいました。全て早川書房からでています。
女性の生き方の一つの形としても読むことが出来るのではないかと思います。

シーラという子

ある意味私の人生を方向付けた一冊と言える本です。この本で虐待ということばを知りました。
私が心理と教育の両方にこだわるのはこれを読んだからかもしれません。

知的障害児としてトリィの元に送られてきた6歳の少女シーラは垢だらけで
ちっぽけで、敵意をむき出しにしていた。何かあるとすぐに金切り声をあげ暴れるシーラ。
しかし、辛抱強く付き合っていくうちに彼女がずば抜けた知性の持ち主であり、
そして、虐待による深い傷を負っていることがわかる。

タイガーと呼ばれた子


「シーラという子」の続編にあたるこの本は14歳のシーラが登場します。
私は「シーラ」より「タイガー」のほうが好きです。

探し回ってやっと出会ったシーラはトリィのせいで自分の人生が余計に悪くなったと言う。
彼女はまだ深い傷を持っていたのだ。

よその子


前2作品で虐待とその傷を持つ子どもたちとの係わり合いを描き
この作品ではトリィ自身の自己確立が描かれています。

自閉症のブー、読字障害のロリ、粗暴な少年トマソ、
12歳で妊娠し、うつ状態にあるクローディア。
過酷な運命から彼らを救い出そうと全精力を傾けるトリィから
恋人は去っていく。そしてクローディアは言った。
「私たちは、みんな、ここではどうせよその子じゃない。どうしてそんなに気にかけるの。」

檻の中の子


8年間誰とも口をきかず、心を閉ざしつつける少年ケヴィン。
彼の描くあまりにも精密で写真のような絵に隠された真実とは???
彼自身と妹たちが義父から受けてきた虐待とは…。
怒りと悲しみのとりことなってしまった彼に救いの道はないのか?????

愛されない子


美人で学歴も高く裕福な女性ラドブルックは人を寄せ付けない雰囲気をもち、
飲酒癖と度々の不倫で町でも浮いた存在だった。
そんな彼女がトリィの元を、子どもの接し方について学びたいと訪れた。
次第にクラスに必要な存在となっていくラドブルックだったが、
彼女には辛く重い過去があった。