最終更新1999年10月9日
人間発達臨床論・人間発達援助論科目の授業内容
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人間発達臨床論
臨床教育論
(庄井良信)[2年次前期,2単位,必修]
- 【授業の目標】
- 乳幼児期から思春期・青年期にいたるまでの発達の諸相におけるさまざまな〈問題〉(病理,発達障害,擾乱)を,社会学的(マクロ)な視界と心理学的(ミクロ)な視界とを統一した精神医学的教育学の視界から分析し,その診断,治療,予防,療育,教育の在り方を,実践的,臨床的に考察する。
- 【授業計画】
- 1 物語・臨床教育学−絶望から希望への〈道具箱〉
- 2 乳幼児の臨床教育学T−早期教育を考える(VTR分析)
- 3 乳幼児の臨床教育学U−仮想円卓会議・心の発達とは何か〈Piaget & Vygotsky論争からFreud-Marxismまで〉
- 4 発達を科学する臨床教育学の方法(小総括)
- 5 精神医学と教育学T−癒し(healing)と教育(education)
- 6 精神医学と教育学U−多重人格症を考える(VTR分析)
- 7 精神医学と教育学V−仮想円卓会議・なぜキレるのか〈Freud,Wallon,Vygotskyから現代精神病理学まで〉
- 8 学びの臨床教育学T−教室へのclinical intervention〈学習障害(LD)児童Aの自立支援過程のVTR分析〉
- 9 学びの臨床教育学U−教室へのcrisis intervention〈崩壊学級への危機介入−VTR・授業は必ず蘇る〉
- 10 教育実践を科学する臨床教育学の方法(小総括)
- 11 教室の物語療法(narrative therapy)T−叙説
- 12 教室の物語療法U−抒情のあり教室(ポエトリーセラピー)
- 13 教室の物語療法V−人形劇の秘密(マリオネットセラピー)
- 14 期末試験
- 15 答案返却と講義の総括
- 【授業方法,形態及び評価方法】
- フィールドワークに基づくVTR分析や,仮想円卓会議などの具体的な教材をメディアにした講義をする。期末試験の結果をメインに,授業への出席も含めて総合評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 庄井良信『学びのファンタジア』渓水社1995年。
臨床教育論演習
(庄井良信)[4年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 芸術療法と教育実践の出逢いというテーマで,北欧,フランス,カナダ,アメリカなどで探求されている創造的芸術療法(Creative Art Therapy)や近年,勢いを得ている物語療法を,家庭・地域での子育てや,教室の教育実践に生かしていく方法を,理論的かつ具体的・臨床的に考察する。
- 【授業計画】
- 1 イントロダクション−担当分担の話し合い
- 2 子どもの心を魅了する芸術療法の魔法〈Social,Drama,Narrativeという現代の呪文〉
- 3 人形劇セラピーと教育学(模擬授業)
- 4 問題提起・童話:メルヘンセラピーと教育学
- 5 問題提起・詩と抒情:ポエトリーセラピーと教育学
- 6 問題提起・演劇:ドラマセラピーと教育学
- 7 問題提起・破壊と創造:コラージュセラピーと教育学
- 8 問題提起・日誌を綴る:ジャーナルセラピーと教育学
- 9 小総括−〈教室〉に生かしたいこんなセラピー
- 10 問題提起・北欧:デンマークの芸術療法と教育学
- 11 問題提起・芸術:フランスの芸術療法と教育学
- 12 問題提起・北米:カナダの芸術療法と教育学
- 13 問題提起・北米:アメリカの芸術療法と教育学
- 14 問題提起・物語:ナラティブセラピーと教育学
- 15 演習の総括−〈セラピーマインド〉のある教師へ
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- インターネットによる情報検索や入手した資料分析から発表にいたるまでの情報発信とインタラクション(創発)のプロセスを体験できるよう,一人ひとりのテーマ発表にそくして支援する。発表のプロセスと演習への出席を総合して評価する。文献の性格上,英語が多用される。
- 【教科書,参考文献等】
- 特に指定しない。
学習指導論
(庄井良信)[3年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 創造的な自己学習能力の育成をめざす学習の組織形態や方法原理をあきらかにし,学習主体を形成する発達援助の方法(指導の在り方)を実践的・臨床的に考察する。
- 【授業計画】
- 1 授業崩壊−〈白い闇〉からの脱出
- 2 日常授業の教育分析T−学びのethnomethodology(広島市内小学校・国語VTR視聴とディスカッション)
- 3 日常授業の教育分析U−学びのethnomethodolory(広島市内中学校・社会VTR視聴とディスカッション)
- 4 学びの社会科学T−幻の受験学力,夢の創発学力
- 5 学びの社会科学U−正統的周辺参加(LPP)の再考
- 6 学びの発達科学T−〈機能〉の発達と〈自我〉の発達
- 7 学びの発達科学U−最近接発達領域(ZPD)の魔術
- 8 Jammingのシナリオ,指導案をどう構想するか
- 9 理論の総括−学習理論12のKeyword〈系統学習,問題解決,課題解決,社会構成主義,ほか〉
- 10 Guidance−臨床的fieldworkへの心得
- 11 体験しつつ学ぶT−広島市内小・中学校(又は幼稚園)へのfieldwork
- 12 体験しつつ学ぶU−広島市内小・中学校(又は幼稚園)へのfieldwork
- 13 体験しつつ学ぶV−広島市内小・中学校(又は幼稚園)へのfieldwork
- 14 期末試験(fieldworkの臨床的エスノグラフィーを含む)
- 15 総括−試験答案の返却
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 日常の授業(広島市内の公立幼稚園,小学校,中学校)のVTR分析や,実際のフィールドワークを体験することをとおして,参加にひらかれた学びを体得する。期末試験を中心に授業への出席・参加を総合して評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 庄井良信『学びのファンタジア』渓水社,1995年。
生活指導論
(庄井良信)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 社会生活のあらゆる領域における生活主体形成の思想と方法を考察し,家庭,地域,学校におけるアイデンティティー形成を支援する方法を,LDやDHDなどの発達障害やいじめ,不登校などの教育相談を事例に,理論的,臨床的に考察する。
- 【授業計画】
- 1 〈持つな,頼るな,強くなれ〉は生活指導か?−癒しと治療と教育が結びあうとき
- 2 周縁の哲学−障害,病理,擾乱(流れ)のコミュニティーコンセプトから見える生活指導の原理とは何か
- 3 弱いから強くなれる−超補償理論(super-compensation)
- 4 自閉症−自閉性認知障害の世界と生活指導
- 5 Expansive Discussionと総括
- 6 学習障害(LD)の世界と生活指導
- 7 Expansive Discussionと総括
- 8 注意欠陥多動症候群(ADHD)の世界と生活指導
- 9 Expansive Discussionと総括
- 10 境界例(BD)と自我の危機−スプリッティング再考
- 11 Expansive Discussionと総括
- 12 仮想・事例研究−荒れる,キレる,学級崩壊をどうするか
- 13 語り合い(narrative community)と結び合い
- 14 期末試験
- 15 答案返却と講義の総括
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- VTRや事例文献等を素材にして,現代的な問題群を具体的,臨床的に考察する。とりわけ対話しながら解決の糸口(赤い糸)を発見しあうナラティブな過程を重視する。期末試験を中心に,授業参加を総合して評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 庄井良信『自分を愛する心』新読書社(近刊)
臨床心理学
(勝見吉彰)[2年次後期,2単位,必修]
- 【授業の目標】
- 心理臨床活動の実践の基礎となる,様々な理論や技法などに関する理解を深める。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 外傷性精神障害(1)
- 3 外傷性精神障害(2)
- 4 外傷性精神障害(3)
- 5 外傷性精神障害(4)
- 6 外傷性精神障害(5)
- 7 外傷性精神障害(6)
- 8 外傷性精神障害のまとめ
- 9 乳幼児の発達(1)
- 10 乳幼児の発達(2)
- 11 性別同一性(1)
- 12 性別同一性(2)
- 13 病跡学(1)
- 14 病跡学(2)
- 15 総括及び評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う。
出席状況と定期試験の成績により総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 資料を配付する。
臨床心理学演習
(勝見吉彰)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 卓越した創造性を示す芸術家などの全体像を臨床心理学的,病跡学的観点から考察する。また,映画を題材にして,精神病理や心理的発達などに関する理解を深める。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 病跡学
- 3 病跡学
- 4 病跡学
- 5 病跡学
- 6 病跡学
- 7 病跡学
- 8 映画の心理学的理解
- 9 映画の心理学的理解
- 10 映画の心理学的理解
- 11 映画の心理学的理解
- 12 映画の心理学的理解
- 13 映画の心理学的理解
- 14 映画の心理学的理解
- 15 映画の心理学的理解
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 演習形式で行う。
発表・授業への参加状況により総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
-
心理療法論
(勝見吉彰)[4年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 心理臨床に関する幾つかの学派の理論的な枠組みと,その理論的枠組みが実際の臨床活動におけるクライエント理解と援助にどのように役立てられるのかを詳細に検討していく。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 マゾヒズムについて(1)
- 3 マゾヒズムについて(2)
- 4 マゾヒズムについて(3)
- 5 フロイトの考え方(1)
- 6 フロイトの考え方(2)
- 7 フロイトの考え方(3)
- 8 フロイトの考え方(4)
- 9 乳児の対人世界(1)
- 10 乳児の対人世界(2)
- 11 乳児の対人世界(3)
- 12 夢の解釈(1)
- 13 夢の解釈(2)
- 14 夢の解釈(3)
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う。
出席状況と定期試験の成績により総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 資料を配付する。
心理アセスメント実習
(勝見吉彰)[4年次期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 心理臨床活動において使用されることが多い投影法を中心に,心理アセスメントの基礎理論を実際に体験しながら学んでいく。人間の内的世界を理解していくための視点と技術を獲得していくことを目標とする。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 樹木画テスト
- 3 人物画テスト
- 4 SCT(1)
- 5 SCT(2)
- 6 P−Fスタディ(1)
- 7 P−Fスタディ(2)
- 8 TAT(1)
- 9 TAT(2)
- 10 TAT(3)
- 11 ロールシャッハ・テスト(1)
- 12 ロールシャッハ・テスト(2)
- 13 ロールシャッハ・テスト(3)
- 14 ロールシャッハ・テスト(4)
- 15 ロールシャッハ・テスト(5)
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 実習形式で行う。
出席状況とレポートにより総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 資料を配付する。
人間発達援助論
生涯学習論演習
(吉富啓一郎)[4年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 生涯学習についての基礎概念及び生涯学習の実践的原理を,国内外の基本文献の講読,事例調査等の方法により考察する。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 生涯学習論の基本的枠組み
- 3 生涯学習・生涯教育の「用語」
- 4 社会の加速度的変化と人間存在
- 5 生涯学習の国際的動向(1)
- 6 生涯学習の国際的動向(2)
- 7 日本における生涯教育政策の展開過程
- 8 社会教育と生涯学習(1)
- 9 社会教育と生涯学習(2)
- 10 労働・職業訓練と生涯学習
- 11 学校教育と生涯学習
- 12 自治体生涯学習政策の課題(1)
- 13 自治体生涯学習政策の課題(2)
- 14 生涯学習の成果と評価
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 演習形式を主とし,事例調査も行う。総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 末本 誠著『生涯学習論−日本の「学習社会」−』(エイデル研究所,1996年),鈴木敏正著『学校型教育を越えて−エンパワーメントの不定型教育』(北樹社,1997年)を中心に,OECD関連の最近の資料を使用する。
生涯学習推進組織論
()[3・4年次前期,2単位,選択]
平成11年度は開講しない。
生涯学習計画論
(吉富啓一郎)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 地域社会における生涯学習の実態や需要に関する調査から学習活動の推進及び成果の社会的還元に至るまでの計画理論の実際について考察する。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 地域生涯学習計画論の課題
- 3 生涯学習計画における実践総括の意義
- 4 計画づくりの実践過程
- 5 社会教育調査の課題と方法
- 6 自己教育活動の組織化とリーダーの役割
- 7 文化行政と社会教育システム
- 8 地域づくりと社会教育実践システム
- 9 計画策定の行政過程
- 10 職員集団の形成と計画づくり
- 11 職員の専門性
- 12 自治体行政と学習条件整備
- 13 社会教育施設の動向
- 14 現代生涯学習計画化の展望
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義を中心にグループ討議をまじえる。総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 山本健也編著『自己教育の主体として−地域生涯学習計画論−』(北樹出版,1998年)
吉富啓一郎編著『地域づくりと生涯学習−原理的・実証的研究』(渓水社,1995年)
生涯学習プログラム論
()[3・4年次前期,2単位,選択]
平成11年度は開講しない。
生涯学習メディア論
(藤井浩樹)[4年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
-
- 【授業計画】
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- 【授業の方法,形態及び評価方法】
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- 【教科書,参考文献等】
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生涯学習情報・学習相談論
(山本和人)[3・4年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 我が国における生涯学習の制度化が進む中で,現在行われている生涯学習情報の提供の実態や,学習相談がどのように進められ実施されているかについて,その状況等を知る。同時に,生涯学習支援システムとの関わりで,学習情報の提供や学習相談がどのような点で重要であるかを理解する。また,今後どのような開発が必要であるかについても検討する。
- 【授業計画】
- 1 生涯学習とは何か (1)学校教育・社会教育との関わり
- 2 生涯学習とは何か (2)生涯教育・学習論の考え方と歴史
- 3 日本における生涯学習の制度化の歩み (1)文教行政
- 4 日本における生涯学習の制度化の歩み (2)民間教育文化産業
- 5 日本における生涯学習の制度化の歩み (3)大学等
- 6 日本における生涯学習の制度化の歩み (4)社会教育分野
- 7 日本の生涯学習支援システム
- 8 生涯学習情報とは
- 9 生涯学習情報提供のあり方
- 10 学習相談とそのプロセス
- 11 学習相談の実際と相談者
- 12 学習相談の手法
- 13 学習相談の現状と課題
- 14 生涯学習のリーダー,ボランティア
- 15 まとめと試験
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う(集中講義)。事前に,学生が居住する市町村の生涯学習情報や学習相談の実際について,見学や資料収集をしておくと理解しやすいと思われる。
成績の評価については,出席状況と試験により行う。
- 【教科書,参考文献等】
- 伊藤俊夫編著『生涯学習の支援』実務教育出版
山本恒夫他著『生涯学習の設計』実務教育出版,などを教材とする。
授業の中でも紹介する。
授業研究論
(庄井良信)[3年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 学習理論に関する国際的な研究動向をグローバルな視野から考察しつつ,教科内容の社会−文化的構成,教材の自主編成,授業展開の創造的ジャミングの方法・技術などを,〈模擬授業〉の構想−実践−分析を体験することをとおして,具体的,臨床的に学習する。
- 【授業計画】
- 1 オリエンテーションと模擬授業班編成
- 2 ガイダンスT−現代学習理論の三つの潮流〈社会構成主義after:Piaget Vygotsky Bakhtin〉
- 3 ガイダンスU−創発学習のJammingな指導案〈構成的なぞなぞとしての『発問』をどうつくるか〉
- 4 模擬授業発表準備T(提案グループ指導)
- 5 模擬授業発表準備U(提案グループ指導)
- 6 模擬授業発表準備V(提案グループ指導)
- 7 芸術する授業−読みひらく文芸[ごんぎつね]
- 8 科学する授業−創発算数[0+0=1]の不思議
- 9 学問する授業−創発・総合学習[環境教育]
- 10 小総括−三つの授業の分析・共同検討会議
- 11 芸術する授業−癒しのある文芸[詩]
- 12 科学する授業−創発理科[鳥かごの小鳥]
- 13 学問する授業−創発・総合学習[性教育]
- 14 小総括−三つの授業の分析・共同検討会議
- 15 授業研究の未来展望−講義の全体総括
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 小学校各教科における総合的,実験的,問題提起的な授業の構想−展開−分析のプロセスを実地に体験できるように支援する。模擬授業提案と講義への出席を総合して評価する。(期末試験は実施しない。)
- 【教科書,参考文献等】
- 特に指定しない。
講義の中で適宜紹介する。
道徳教育論
(山崎英則)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 小・中学校の道徳教育がすべての教科を通して行われること,とりわけ「道徳の時間」が道徳的価値をまとめ,調整し,統合する時間であることを理解し,我が国において,とりわけ明治以降,道徳教育が辿ってきた歴史的過程を概観・把握する。そして,「道徳の時間」の指導案が実際に書けることを狙いとしている。
- 【授業計画】
- 1 授業の計画,目標,特徴についてのガイダンス
- 2 現代社会と道徳
- 3 道徳教育を求める声
- 4 子どもの道徳性の発達(1)
- 5 子どもの道徳性の発達(2)
- 6 生き方を問う道徳教育(1)
- 7 生き方を問う道徳教育(2)
- 8 「教育ニ関スル勅語」の体制下で
- 9 民主主義のもとで(1)
- 10 民主主義のもとで(2)
- 11 道徳教育の形成と推進・拡充
- 12 道徳教育の目標と内容
- 13 道徳教育の指導方法
- 14 心に迫る道徳教育
- 15 道徳教育の評価の仕方
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式
明治以降の道徳教育の年表作成及びそれについての口頭試問
レポートの提出及び試験
- 【教科書,参考文献等】
- 山崎英則編著『これからの道徳教育を求めて』(学術図書出版社)
山崎英則・西村正登著『シュプランガーの教育学・倫理学・宗教学に関する研究』(日教研)
特別活動論
(庄井良信)[3年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 学校教育における子どもの自主的・自治的な活動の組織原理を探求し,日常の学級経営や教育相談(カウンセリング)をはじめ,学校・学級行事,クラブ活動における権利主体の育成や個性をひらく発達援助の在り方を考察する。
- 【授業計画】
- 1 学校教師とカウンセリング(心理劇の班編成をします。)
- 2 子どもの権利条約は生かされているか〈学級活動,児童会・生徒会活動,クラブ・部活動〉
- 3 『子どもの心を聴く』の心理劇(サイコドラマ)分析T〈ムカつく,キレるの奥にあるもの−見捨てられる不安〉
- 4 教育相談の心理劇U−親心と子どもの心
- 5 教育相談の心理劇V−難産としての家庭内暴力
- 6 教育相談の心理劇W−子どもの人間関係と心
- 7 教育相談の心理劇X−失敗から学ぶ心
- 8 教育相談の心理劇Y−救いを求める心
- 9 教育相談の心理劇Z−親離れの心(独立戦争)
- 10 教育相談の心理劇[−〈チック症〉少女の心
- 11 教育相談の心理劇\−〈父親〉を求める心
- 12 教育相談の心理劇]−〈みじめなまじめ〉という心
- 13 教育相談の心理劇XI−嘘をつく子どもの心
- 14 教育相談の心理劇XII−自分を好きになる心
- 15 講義の総括(自分を愛せる教師になりたい…!)
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 今日の教育相談にかかわる典型状況を,各グループごとに創作心理劇としてシナリオ化し,演じ,疑似体験しながら,教師としての臨床感覚を豊かにする。各テーマの心理劇の創作,演示,体験,討論の過程と,各時間後のミニレポートの提出(出席確認を兼ねる)を総合して評価する。期末試験は実施しない。
- 【教科書,参考文献等】
- 高垣忠一郎『子どもの心を聴く』京都・法政出版,1998年
教育課程論
(深澤広明)[2年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 教育課程の編成原理と授業構想の実践課題について,現代教授学の知見をもとに具体例をふまえつつ,その歴史と論理,課題と展望について考察する。
- 【授業計画】
- 1 オリエンテーション
- 2 学校カリキュラムの構造と課題
- 3 戦後「学習指導要領」の歴史と論理
- 4 生活カリキュラムと問題解決学習
- 5 教科カリキュラムと系統学習
- 6 「新学力観」への転換と教科再編の動向
- 7 「現代的課題」と総合学習
- 8 学力の構造と評価
- 9 授業の過程と指導案の構想
- 10 教材解釈と教具づくり
- 11 発問と集団思考の論理
- 12 導入の原則とヤマ場の構成
- 13 居場所としての学習集団
- 14 授業研究と教師の成長
- 15 まとめのテスト
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式を中心とするが,読むことや書くこと,発言することが求められる。
出席とミニレポート等の日常の参加状況及びテスト等の課題提出により,総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 初日に指定した教科書を使用するので,購入することになる。
資料は随時配布する。
参考文献としては,以下の2冊。
・吉本 均『発問と集団思考の理論 第2版』明治図書,1995年。
・吉本 均『思考し,問答する学習集団』明治図書,1995年。
生徒指導論
(中谷 隆)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 現代に生きる児童・生徒の心理的状況を現代社会や家族・親子関係の変容といった面にも言及しつつ,一般的な心理発達の特徴を念頭におきながら論じる。そして,教師もしくは親の立場に立って,児童・生徒とどのように向き合うのが最良と思うかを考えさせる。
- 【授業計画】
- 1−3 生徒指導とは
(1) 生徒指導の目標
(2) 矛盾を抱える学校
- 4−5 思春期・青年期のもつ意味
- 6−12 児童・生徒をとりまく現代社会とその心理的影響
(1) 都市化
(2) 家族と家庭の変容
(3) 地域社会の変貌
(4) 児童・生徒の逸脱行動
- 13−15 生徒指導をどう行うか
(1) 児童・生徒の理解
(2) 生徒指導と学級経営
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う。
評価は,後期末試験と出席状況を参考にして総合的に判断する。
- 【教科書,参考文献等】
- 生きる力が育つ生徒指導(松田・高橋 編著)
社会教育論
(吉富啓一郎)[2年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 地域社会の自己教育力を組織する方法原理を明らかにし,国民の学習権を保障していく制度や方法について考察する。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 社会教育の歴史と本質(1)
- 3 社会教育の歴史と本質(2)
- 4 現代的課題の学習と社会教育(1)
- 5 現代的課題の学習と社会教育(2)
- 6 現代的課題の学習と社会教育(3)
- 7 社会教育計画の意義と理念
- 8 社会教育施設の活性化
- 9 社会教育指導者の役割(1)
- 10 社会教育指導者の役割(2)
- 11 社会教育方法の刷新(1)
- 12 社会教育方法の刷新(2)
- 13 社会教育の課題と展望(1)
- 14 社会教育の課題と展望(2)
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- テキストをもとに,講義形式で行う。筆記試験をもとに評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 吉富啓一郎・国生 寿共著『生涯学習の展開』(学文社)
同和教育論
(吉富啓一郎)[2年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 民主主義と平等,基本的人権の保障という理念を考察し,部落差別の現状と課題を明らかにして,その解決をめざす同和教育の理論と実践について講述する。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 同和問題を学ぶとは
- 3 同和問題の現状と課題(1)同和行政の現状と課題
- 4 同和問題の現状と課題(2)同和運動の現状と課題
- 5 同和問題の現状と課題(3)部落差別の現状
- 6 同和問題の現状と課題(4)「確認・糾弾会」
- 7 同和問題の現状と課題(5)「部落の歴史」をめぐる諸問題
- 8 補論(差別の諸相)
- 9 同和教育実践の現状と課題(1)問題の所在
- 10 同和教育実践の現状と課題(2)社会同和教育
- 11 同和教育実践の現状と課題(3)学校同和教育
- 12 同和教育実践の現状と課題(4)学校同和教育
- 13 同和教育実践の現状と課題(5)学校同和教育
- 14 同和教育実践の現状と課題(6)同和啓発・人権教育
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う。筆記試験をもとに評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 広島女子大学『同和教育資料』(平成10年度)
小森哲郎『Q and A同和問題の基礎知識』(第2版)(明石書房)
青少年教育論
(吉富啓一郎)[3年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 青少年の発達特性を理解し,児童期・青年期の発達課題とそれに応じた援助の方法について考察する。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 青少年の年齢区分
- 3 青少年把握のキー・コンセプトについて
- 4 「発達課題」論的把握(1)
- 5 「発達課題」論的把握(2)
- 6 「生活構造」論的把握(1)
- 7 「生活構造」論的把握(2)
- 8 「生活体験」論的把握
- 9 「人権」論的把握
- 10 「精神発達の筋道」論的把握(1)
- 11 「精神発達の筋道」論的把握(2)
- 12 「時間的展望」論的把握(1)
- 13 「時間的展望」論的把握(2)
- 14 青少年教育の課題
- 15 総括と評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 手作りの資料をもとに講義形式で行う。
筆記試験をもとに評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- その都度,指示する。
成人教育論
(葛原生子)[3年次後期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 生涯学習の観点から,子どもの教育と同等の重要性をもつ成人教育について,その基礎的理論とともに内外の実践について学習する。成人期においても生活の質は学習の質に支えられており,これからの継続的学習について考える機会ともしたい。
- 【授業計画】
- 1 イントロダクション−成人教育とは
- 2 成人教育の内容(1)実態調査から:資料の読解
- 3 成人教育の内容(2)実態調査から:資料の分析
- 4 成人教育の内容(3)成人期の発達課題から
- 5 成人学習者の特徴(1)「学習者としての成人」研究から
- 6 成人学習者の特徴(2)自己管理的学習者として
- 7 成人教育の理論−アンドラゴジーについて
- 8 成人学習者支援の実際(1)「参画型」活動について
- 9 成人学習者支援の実際(2)学習シェアリングについて
- 10 成人学習者支援の実際(3)キャリア教育について
- 11 成人教育の新しい動向−成人高等教育について(1)
- 12 成人教育の新しい動向−成人高等教育について(2)
- 13 フィールドワークの試み
- 14 フィールドワークの発表
- 15 まとめと評価
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 主として講義形式で行う。
レポート及び定期試験の成績と出席状況により,総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 教科書は特になし。
参考資料を授業毎に配布する。
高齢者教育論
(神部純一)[3・4年次前期,2単位,選択]
- 【授業の目標】
- 高齢化が進行する中で,生涯学習は,高齢者が生きがいをもって,いきいきと生きる上で重要な意味を持つようになってきている。本講では,高齢者を取り巻く社会状況,そして高齢者の特性を踏まえた上で,高齢者教育の必要性,学習領域,学習方法について概説し,これからの高齢者教育のあり方について考えていく。
- 【授業計画】
- 1 受講ガイダンス
- 2 高齢者を取り巻く社会状況
- 3 生涯発達からみた高齢期
- 4 高齢者教育の必要性
- 5 高齢者教育の理論(エイジングを中心に)
- 6 高齢者の特徴(高齢者の心理)
- 7 高齢者の特徴(高齢者の学習能力)
- 8 高齢者の特徴(高齢者の人間関係)
- 9 高齢者教育の学習領域
- 10 高齢者教育の学習方法
- 11 高齢者教育事業の編成と展開(日本)
- 12 高齢者教育事業の編成と展開(海外)
- 13 高齢者教育と福祉
- 14 高齢者教育と高齢者の自立
- 15 高齢化社会における教育の方向と課題
- 【授業の方法,形態及び評価方法】
- 講義形式で行う。
レポート及び出席状況により,総合的に評価する。
- 【教科書,参考文献等】
- 教科書 特になし
参考文献 稲生勁吾,佐々木正伸編著『高齢者教育テキストブック』東京教科書出版株式会社
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